アフリカのことわざで。

アフリカのことわざで早く行きたいのなら一人で行け。遠くに行きたいのならみんなで一緒に行け。」というのがあります。仕事をしていく上で、また特に迷ったときなど参考にしています。村社会での団結、助け合うことを重んじるアフリカ社会が生んだ典型的と言えば典型的な言い方だと思いますが、そんなにせっせと早く急がなくても、時間がかかってもみんなで一緒に進めていったほうがより多くのことを得、たくさんの人たちと恩恵を共有できますよ、という意味合いも含んでいるのだと思います。

日本人にとって時間はとても大切で、「早いこと」が良しとされる文化。電車は時刻表通りに発着し、コンビニでの支払い、おつりの引き渡しなど効率がとても良い!電車が2分遅れただけでホームアナウンスでお詫びが流れる。。。。ビックリです。多分もともとある文化に、戦後の高度成長期を経て効率性が重視され、またそれに輪をかけてどんどんいろいろなことが早く出来るようになったんだろうな、と。それに慣れてしまった日本人は逆にスピードがないと、早く物事が進まないと、カリカリ怒ってしまう。。。人前でなりふり構わず怒りが爆発、というのもいくらか見かけます。

そんなに早くないといけませんか。仕事面でも、以前は電話やファックスで対応していて時間が少々かかっていたものがネットが進むにつれてメールで処理され、どんどんスピードが上がっていく。効率性が求められる。だけど、私などの人間の頭はそれに必ずしもついていっているとは言えないと感じる今日この頃です。日常ある情報を処理するだけで、頭はフル回転です!確かに、面等見て話し合い、関係社員は関係各社と実際に会って議論を詰めていく。。。とこういうプロセスは時間がかかって、非効率的と批判されるかもしれません。が、長期的視点に立つと必要なこともあるのではないんでしょうか。急いで自分ひとりでさささ、っと進めてしまえば確かに早い、その仕事がひと段落ついて、チェックリストもチェック!終わり!と言えるのかもしれませんが、様々な点が落ちていたり、結局「終わった」と思った件が成功せず、後に修正しなくてはいけなくなる、ぽしゃってしまう。。。なんてこともあるのではないでしょうか。

スピードはもちろん大切です。仕事は終えるためにあるようなものですし、一つの案件に延々と時間が費やされていくだけなのは、時間の浪費かもしれません。だけど、少々時間がかかってもちゃんと議論をしあい、できるだけ質の高いものを作り上げていくプロセスが大切だと思うのです。年がいってスピードにつくていけなくって、ひーひー言っているだけの自分かもしれませんが。。。