リンゴ、オレンジ、ナシ

今日は会議など人前で話す際に私が心がけてるテクをご紹介したいと思います。日本でも「起承転結」と文章建てするとスッキリまとまる、と言うことを学びますよね。日本語での会話や日本語で文章を書くとき、また講演などで話をするとき、まさにこの「起承転結」に従うと、日本語なりのロジックが通って話がまとまりやすい、また聞く方にとっても理解しやすいと思います。

海外、特に英語圏や特に西洋語(フランス語、スペイン語などなど)でも「起承転結」に似たテクが存在します。話のロジックが求められる場合や、またいろいろな国や文化の人達に話しをするのに簡潔さを求められる場合には、ある程度の話の「構造」ってとても必要なのです。「起承転結」でもそれなりにまとまると思いますが、この「転」がかなりくせもので、日本人以外の言語圏には通じないことがあります。「起承転結」で生まれ育った私もそれが出ることがあるらしく、海外の「話の練習」を含めた講座に出たときに、「あなたは話が飛ぶくせがありますよ、言っていることをフォローするのが難しく思うことがあります。ジャンプしてしまってます」とアドバイスされたことがあります。

で、私が使う技はまさに「リンゴ、オレンジ、ナシ」です。3つとも果物ですよね。このポイントは、話をするときには「枠組み」が必要であり、あまりの異類物を混ぜ込ませないということです。この3つにかぼちゃや人参や牛肉は入ってません。つまり同様な点を3つ出すということです。しかし、さらに大切なことがあります。同じ果物でも、リンゴ、オレンジ、ナシは違います。色も違えば味も違う、種も違うし栄養素も身になるのにかかる時間も違う。つまり、この3点は同様ながらも、ちょっと違う側面があるものを引き合いに出すということです。もう一点、それは3つに絞るということです。沢山言いたいことはあるかと思いますが、これを敢えて3点にまとめる、これが簡潔に抑える基本です。人間って、3つ以上のことを一気に消化する能力がない、って聞いたことがありますが、そうだと思います!

これが以外にもしっくりくるんです。ああそうっか、と思えるのです。是非試してみてください!こういう風に話すのを聞くと、本当「うまいなあ」と思うし、国によってはそういう訓練を受けているので、ホント交渉上手。日本の英語教育に取り入れても良いのかもしれませんね。