ランチや夕食会で。

海外で仕事をしていると、ランチや夕食を仕事先の人たちとすることが多いです。ちょっとしたホテルで朝ごはん、ってこともあります。お昼はお弁当ということもありますが、どうせ仕事で家の外に出ているし、食べるということは人間誰にとっても必須事項なのだから、時間を有意義に使って仕事先の人たちとランチや夕食をし、関係を深めていく、人間関係を深めて仕事をスムーズにする、またちょっと仕事の交渉や合意をとりつける、ということもあります。もちろん、日本国内にいても「接待」という概念はありますが、ちょっと違うのは、接待する側と接待される側という関係ではなく、かなり対等な立場で、「一緒に食べませんか?」くらいの軽めの感覚ってことでしょうか。もちろん、これがもっとフォーマルになることもあれば、またあるいは実際家で家族も一緒に、ってこともあります。

私は昔海外出たてのころは、こういう場での会話が苦手でした。特に日本で育った女性、また特に私くらいの世代は、「女がでしゃばるな。静かにしていなさい」と言われてきて育ったこともあって、こういう場で話すのはとても勇気がいる。。。家やプライベートでは大声で話まくりますが。。。笑。「大和なでしこ」ごとく静かに、ちょん、と座っているだけ、いるだけ、なんてこともありました。だけどある日外国人の友人に言われたのです。「日本人の女の子、って感じで何も言わなくおとなしくしているのは良くない。それじゃいないのと同じ。存在感をアピールして、自分が思う意見を言うべきだ」と。

それはそうですよね。だけど、英語を聞き取るのに精いっぱいで、自分から何かを言うのは本当に難しい。。。で、気づいたことがあります。それは、「自分が会話の中心になること」です。誰かが話しているトピックについてコメントするのではなく(もちろんそれも重要で、上級レベルです!)、自分から話題を提供してみる。そうすると、意見をいう人たちが私に向かって、私の目をみて言ってくれ、私が会話の主導権を握ることができるのです。私が議長です。これには驚きました。私の今での会話戦略でもあります。

ただこれをするには、いろいろなことを知ってないといけません。幅の広いトピックを知ってないといけません。話題豊富でないといけません。今世界で起こっていることにも熟知してないといけないし、日ごろからの努力が必要です。また前もって誰と食事をするかが分かっていれば、例えばその人の国で起こっていることや、文化について勉強していきます。その国の有名な著者や作家の本に目を通したりもします。

これから世界に出ていく日本の若者たち、とくに女の子たち、勇気をもって話しましょう。会話の主導権を握りましょう。会話に豊富であるよう日頃努力しましょう!