女性とお金の話

何年か前にスージーオーマンの「女性とお金 (Women and Money)」という本を読んで衝撃を受けたことがあります。女性はお金の運営に疎い、節約することが出来てもどうやってお金を増やしていくことができるのか、今の生活を維持するのにいくら必要でどうやって「財政の自由(Financial Freedom)」を勝ち取っていくことができるのかということに対して、とても苦手に感じてる女性が多い、と言う主張。これは現代において、女性と男性との平等や人権といった分野でかなりの進歩があり、昔と違って今や多くの女性が働きお給料を貰い、自分自身の経済的自立があるにもかかわらず、女性は全般的にお金に対して疎い、というのです。もちろんこれは一般論です。お金に長けている女性もたくさんいます。ただ、女性の多くが全般的に「お金を運用していく」という観点に弱く、またそのために離婚などで「女性の貧困」が目立つとスージーオーマンは指摘しています。主婦が家にいるからと言って自分の自由になるお金を投資して有事に備えるといった観念がない、と。確かに世界中を見ても、シングルマザーの家庭の貧困度は顕著化しています。私自身も全くお金に疎かったです、今でも良いとは決して言えません。

日本ではこれに社会的な要素も加わると思うのです。お金を運用して投資をする女性に対する社会的偏見(女がそんなことするなんてはしたない、金銭的欲の強い女は最悪というような。。。)もあると思うのです。会社勤めの女性で一体今自分がいくら持っているかも知らない、あるいは知ろうともしない女性も数多くいるのではないでしょうか。家計簿などをつけて出費を抑えようとする女性、奥様たちはかなりいると思いますが、どれだけの女性が例えば不動産を買ってそれを運営する、あるいは株に投資してその状況を分析するといったことをしているでしょうか?一昔前のバブル期にはそういう女性(「おやじギャル」といった言葉も流行りましたね。。。笑)もいたかも思いますが、最近では不景気が続いてか全く聞かなくなりました。

終身雇用、絶対に首にならない仕事なんてもう現代では無いと考えて良いと思うのです。世界中いろいろなことがものすごいスピードで変化していく。今業績の良い会社が突然倒産、ということも無きにしもあらずという時代です。また、ストレスをかかえながら会社勤めを長年する、というより、賢く投資をしてスージーオーマンが言うように「金銭的自由」を勝ち取ることが得策なんだと思うのです。一晩ではできません。一攫千金なんてありえません。日頃から積極的に投資して管理していくことが必要なんです。日本は世界有数の貯金国ですが、銀行に現金をためておくほど損なことは無いのです。特に日本の銀行は自分のお金を引き出すのに手数料を取られ、金利も最低レベルに抑えられている。。。銀行に資産をおいておいても増えないのです。銀行には自分が今仕事が無くなっても1年半から2年くらい生活してけるくらいの金額を残し、あとはできるだけ投資資金に向けましょう。これは特に若い女性にアピールしたいです。。。というのは早く始めるに越したことがないから。ただ、言うまでもありませんが、投資先には最善の注意を払う必要があります。変な事業、甘い話に乗らないように。まずは小さい規模でリスクの少ないものから始め、その分野に慣れてきて知識も積んできたら規模を大きくしていきましょう!もちろん自分投資をしてスキルを磨くというのも一つの重要な方法です。