80-20 の法則

「80-20の法則」あるいは、「パレートの法則」って聞いたことありませんか?イタリアの経済学者パレートが生み出した法則ですが、世の中の全体の大部分(つまり80%)はそのほんの一部(つまり20%)から成り立っているという理論です。例えば、会社の売り上げの80%は20%の顧客から、あるいは20%の商品から、という具合です。

これって現実問題いろいろばらつきはあって、70%‐30%だったり、83%‐17%だったりするかと思いますが、私は仕事の仕方に応用してきました。おもしろい!と感心したんです。若いときはもうがむしゃらに仕事に120%集中して生きていました。が、段々悟ってきたのです(笑)。120%のエネルギーを毎日毎日仕事に降り注いでも、結果はそんなに変わらない、と。逆に120%ものエネルギーを毎日使った方が効率も悪い、疲労とストレスが溜まって健康に悪影響、また自分のやった仕事が真剣すぎて逆に会社でぎくしゃくする、のです。

仕事での大失敗や壁を経験してみて、またそんな生活をしていたがために体調も崩してしまってから、最初はかなり「あきらめ」の気持ちから数年前仕事の仕方を20%に落としてみたのです。部下が出してくる少々の穴は大目にみて、まあ大体できていればオッケーとするようにしました。前みたいにそういった「穴」を目にするたびにカリカリすることもなくなりました。あまりにもひどいものを出してくる時には今でも厳しいですが(なかなか直りません、笑)。。。。確実に前のように完璧を求めなくなりました。逆に「完璧なる不完璧」が目標と言いますか。。。実際そうすると100%の成果は決して出ませんが、「まあまあオッケー」というレベルには必ず到達できてます。

で、驚きました。そうした方が仕事に余裕が出てきて、自分以外の専門分野にも興味を持って勉強したり、そういう人たちと触れ合って刺激を受け仕事に活用したり、またなにより部下がキラキラ輝き始めました。自分たちで率先してやる、変わった今までにないようにあアイデアを出すようになる、チーム一丸となって助け合う、という相乗効果が出てきてビックリです。今や、私のほうが部下に押されていて、ついていくのが精一杯です。

こういう風に言うと、ちょっと不思議で非現実的で楽観主義のような印象を与えてしまってるかもしれません。現実はそんなにあまくない、と。そうかもしれません。否定しません。私も一昔前そう思ってました。ただパレートの法則を実用してみて、私の場合は確実に仕事、また人生がラクで楽しくなりました。日本の若い女性たち、将来キャリアを積んでいく上で、こういったこともある、と心のどこかで覚えておいてください。私のように120%のエネルギーを出さなくても確実に成果が出て、人生を謳歌する方法があるのだということを!私は遠回りをしたと思うのです。。。。